2012年10月07日
インディジナス・ラックサック 特殊部隊における使用例

インディジナス・ラックサック(Indigenous Rucksack)
SOGやプロジェクトデルタなどがよく背負っている、簡素な3ポケットのラックサックです。
Indigenousとは部族の~ という意味で、文字通りヤードなどCIDGプログラムにより徴用された山岳部族
及び彼らと共に作戦を行うグリーンベレーたちのために作られたラックサックというわけです。

(ハチェットフォーセズの使用例)
「越境作戦に従事するCIDG部隊員のために、NVAラックサックに似た簡素なラックサックを作れないだろうか」
インディジナス・ラックサックは、そういった特殊部隊の要望を受けたCISO(対反乱支援センター)によって開発されました。
やはり設計などにベン・ベイカー氏も直接関わってるみたいです。さすがQ。
最終的な生産数は約35000個と多く、今でもそれなりにお目にかかれる確立の高いアイテムなのではと思います。

ラックサックはよほどの緊急時には投棄することになるので、爆薬、トラップ、応急キット、食料、衣服など
短時間のサバイバルには不要になるプライオリティの低いものを詰め込みます。

インディジラックサックがまだ無い頃の初期のRTは鹵獲したNVAラックサックの他にも
WWⅡのマウンテンラックサックも使用していたそうですが、ジャングルではめっぽう使いづらい上に
USのスタンプがなされており鹵獲された時のリスクが大きすぎました。
(NVAを捕まえちゃったRT Hawaiの一行 脚を撃ったっぽい)
製造コストがめちゃんこ安くて1個あたり$2.80、ライトウェイトラックサックの5分の1なのだそうです。
元々CIDGプログラムのインディジやグリーンベレーが使用するために調達されたこのインディジ・ラックサックですが、
価格の安さや生産数の多さのために調達が容易だったし、緊急時にパージする場合もあるから
そんなに高価なラックサックは使いたくなかったであろう、SOGやLRRPでも一般的に使用されました。
ポケットに覗くキャンティーンに注目

ポケットのあいだにはストラップがあって、そこに水筒やらスモークやらをぶらさげることができます。
風情出てますねー。

色違いのインディジくん。撥水キャンバス生地のインディジラックサックは経年劣化で色が緑から褐色に変色するらしいです。
それにストラップの先端に金具が付いてるところが気になります。Kingbeeのはこんなのなかったなあ。
色やら生地やら、当然のことながら色々と種類があるんでしょうけど、詳しくないので割愛。

肩に付いているスナップリンクは抽出時、ハシゴやワイヤーにラックサックを吊るすために使います。
何たって素材が固いもんですから、そのまま使ってると肩にものっそ食い込みます。
そこで負担をやわやげるため、実際の写真を見るとこのようにショルダーパッドを追加している例が度々見られます。
こういうショルダーパッドは現地で追加するのだそうです。

こちらもパッドつけてますが、垂れてくるのが嫌なのかテープで留めてます。

抽出ハシゴの訓練をするRTインディゴ
スナップリングでラックサックをハシゴにかけているのが見えます

こんなふうに丸型ボロナイフを挿したりも。道や小さなLZを切り開くのに結構重要なアイテムです。
このボロナイフもCISOの供給していた物品です。
ラックサックに関する他の記事
【インディジナス・ラックサック 内容物 その1】
【レビュー インディジナス・ラックサック】
【東アジアが、アツい!!(EA社のレプリカラックサックについて】
この記事へのコメント
どうも マザーです これからもブログ更新楽しみにしています それでは…
Posted by Animal Mother at 2012年10月07日 17:50