2012年06月21日
黒染めジャングルファティーグとSOG

SOGではベトコンに偽装するため、しばしば黒染めされたジャングルファティーグが着用されました。
初めから黒で生産されたもの、現地で染め直されたものなど色々あるらしいです。
(追記:敵の姿に似せることで、万が一目撃された場合に敵を困惑させて
先制するイニシアチブを得ることが着用の目的でした。
しかし黒染め系のユニフォームを使用している例は
全体的に見てあまり多くないように思えます。)
黒のユニフォームを着用している例を色々見てみたいと思います。

スウェーディッシュKを携行してるこの方々
袖が7部丈になってますね。ブラックパジャマの一種?
「初期によく見られたローカルメイドの民族衣装である」らしいです。
(追記:沖縄のCISOや、南べ現地のテーラーでブラックパジャマを仕入れたそうです)

後ろにNVAの制服らしきものを着たモンタニヤードがいます。
(詳しい種族は分かりかねますが)ヤードの村を訪れた際の写真らしいです。
ベトナムには特に中部高原付近などに様々な少数民族が暮らしていましたが
いずれもベトナム人から差別的な扱いを受けていました。
SOG(ops-35)は彼らを多数雇用し、共に越境作戦に従事しました。
書籍などを読むと彼らの写真が沢山出てきますが、名前は伏せられているか不明な場合がほとんどです。

ブラックパジャマとNVAラックサックを合わせて用いています。

1971年 8月 Frank Pulley氏
チームの宿舎の前でベトコンに扮し、記念撮影をしています。

1969年 射撃場にて
RT Colorado
1-0 Willie McLeod(左)
1-2 Frank Greco(右)
2人とも黒染めされたジャングルファティーグを着用しています。
Greco氏は中国製RPDのバレルを短く切り落としたモデルを撃ちまくってます。
SOGではAKと並んで、この切り詰めRPDもよく使われていたようです。
125発を誇る弾幕で数で勝るNVAに鉛弾の雨を浴びせられる上に軽量で
なおかつ発砲音によって敵のかく乱を狙うことも可能な便利アイテムでした。
トイガンでは未だモデル化されてません
が、世の中にはフルスクラッチしてしまう猛者も…。

この2人は同じRTに所属していたようです。
渋い口髭にお洒落メガネが似合う、ダンディーなGreco氏ですが
彼は「Running Recon」という書籍の著者であったりもします。

Larry D. William (右) 左の人物は不明
擬態とかそういうのヌキにして、普通にカッコいいですよねぇ。

1970年
RT Wyoming 1-0 Ralph Rodd
夜間に着ているせいで、どこまでが体なんだかワケがわかりませんが
夜間の迷彩効果はどれほどのものだったのでしょうね。
闇には溶けますが、黒系の迷彩は動くと目立つんですよね。
BARベルトが特徴的です。

RT Colorado 1971年
Pat Mitchel (右上)
John Boronski(真中) -MIA 1970年3月24日
Dave Mixter (左上) -MIA 1971年1月29日
NVAに扮する右下の部族隊員がM72を携行しています。
オマケ

こちらは私のコレクションになります。
実物 4thタイプ 黒染めジャングルファティーグです。
トラウザーは履きつぶされてしまって現存数少ないのでしょうね~。
黒のトラウザーはセットになっておらず、ジャケットのみでした。
無いものは作れ!…ということで
パンツは自作してしまいましょう。
次回はパンツを染め上げてみようと思います。
【自作 黒染めジャングルファティーグ】 続きを読む
2012年06月17日
スタームルガーMk1 インナーバレルカット

スタームルガーMk1 SOGサイレンサー仕様です。
今回はインナーバレルをカットしてみようと思います。

ノーマルのインナーバレルのままでは長すぎて、サイレンサーが十分に機能していないようです。
「べちん!」と大きな破裂音がします。
近距離での消音火器として使いたいのでもっと音を抑えなければなりません。

インナーバレル、サイレンサー、マウントの位置関係
サイレンサーの筒は後ろのいくらかのスペースが、マウントへの固定のために空洞となっています。
実質吸音材が入っているのはこの赤色の部分なので、マウントより前方の部分が消音器として機能します。
見ての通り、性能を十分に発揮するには線の位置までインナーバレルを切る必要があります。

糸ノコで切断。雑!

外側と内側をそれぞれバリ取りしてできあがり。

試射してみると、「ばちん!」が「ぼふっ」に変わりました。
まだお世辞にも静かとは言えないレベルです。
元々ガスの吐出量が多いので仕方ないのだと思います。
近距離で使う武器なので、初速がひとまわり低下してくれたおかげで
危険も少なくなりました。
2012年06月17日
XM177 クリーニングロッド装着例
【改訂 2014.1.13】
SOGの使用しているXM177を写真を調べていると、ハンドガードなどにクリーニングロッドをビニールテープでくくりつけ、携行している画像をときどき目にします。

敵が押し寄せてきてる時にジャムなんて起きた日にゃ自分の生死に直結しますよね。
日ごろのメンテに加えて、出来るならば作戦中でもメンテをしたい。けれどもラックサックからいちいち出す訳にもいかないから、必然的にこうなったのでしょう。
偵察任務中の合間に座る隊員が、これでシコシコしている姿が浮かびます。
(追記 コメントで頂いたご指摘の通り、クリーニングロッドはバレルの清掃でなく
ジャムったカートリッジを素早く取り除くために使われました)
というわけで、クリーニングロッドの携行例をいくつか。
…とその前に、こちらはM16シリーズ用のクリーニングキットです。

内容はこんなです。
クリーニングロッド(後端×1、中間×3)
クリーニングブラシ
クリーニングロッド先端(裁断布挟み)
チャンバーブラシ
ボアブラシ
ウエス
洗浄・潤滑剤
ロッドは4本に分割でき、好みの長さに調節することができるようになっています。
そのためフルサイズM16からカービンタイプの物まで、使いやすい適当な長さを選んで使います。
XM177なら中間のロッドを2本にすると丁度よい長さになります。

RT Colorado(※₁) Frank Greco
いかにもSOG!といった感じの装備でカッコいいグレコ氏。
ハンドガード左上にロッドを着けているのがわかります。
(※₁ リーコンチームの略 OPS-35の偵察部隊)

RT Colorado Larry D. William (right)
BARベルト、黒染めファティーグなど特徴的な装備が沢山見受けられます。
ビニールテープをパラコードスリングや手榴弾などの固定に多用してます。
この変な緑色のテープが欲しいんですよね~。
テープでXM177E1のハンドガード下側にロッドを固定しています。
Roger Smith
この人の装備もまた見どころが沢山ありますね。
肩部にポケットが増設されています。
通常5日間に及ぶ越境作戦で脚のむくみを防ぐため
隊員はしばしばレギンスを着用しました。
テープでふくらはぎをぐるぐる巻きにした隊員の写真も見たことがあります。
XM177E2も随所にカスタムが施されています。かっこいい~。
ハイダー側面の穴が無いように見えます。埋めたんでしょうかこれ。
(追記 バレル内部に異物が入るのを防ぐためテープで塞ぐ工夫のようです)
フォアグリップがハンドガード下部にボルトで固定されています。
RTに1人やってる人がいるかいないか位の割合で見られます。
フォアグリップ、今じゃ当たり前なんですけどね。
あとストックがリトラクタブルではなく固定タイプに変更されています(追記 M16のロアレシーバをくっつけたのでしょうね)。
そしてその側面にクリーニングロッドが分割された状態で取り付けられています。

Stephen〝Tim〟Kirk
ハンドガード下方にロッドをつけています。
ラックサック(NVAラックサック?)に無線機を突っ込み、アンテナを外に出してます。
OPS-35の偵察部隊ではCISOラックサックにPRCを入れるのが主流だったようです。

チャージングハンドル周辺からハンドガードにかけて、ロッドを固定しています。

偵察任務から帰還し銃のメンテをする部族隊員たち
雨季は多湿、乾期にはホコリとかゴミだらけになるベトナムですから
メンテしないでほっといたらとんでもないことになりそう。
ロッドは取っ手の部分を引っ張ってから回転させ、T字の取手を握ります。

取っ手の方をレシーバ側に向けて取り付けてる写真が多いですが
この人の場合面白いことに取り付け方が逆になっています。

今までの画像では1本減らした長さのものが多かったですが、この人はフルサイズにして携行していますね。

SOGリーコンの中でもロッドをつけているのはアメリカ人ばかり
山岳民族やベトナム人は適当なのかな?なんて思ったりしましたけど
左から2番目の笑ってる人 ロッド持ってますね

先ほどの隊員とおそらく同一人物
いくらか年をとっているようにも見えます。
…とまあ、RTの隊員たちはチームリーダーの裁量により
色々と工夫して作戦に臨んでましたよ という記事なのでした。
SOGの使用しているXM177を写真を調べていると、ハンドガードなどにクリーニングロッドをビニールテープでくくりつけ、携行している画像をときどき目にします。

敵が押し寄せてきてる時にジャムなんて起きた日にゃ自分の生死に直結しますよね。
偵察任務中の合間に座る隊員が、これでシコシコしている姿が浮かびます。
(追記 コメントで頂いたご指摘の通り、クリーニングロッドはバレルの清掃でなく
ジャムったカートリッジを素早く取り除くために使われました)
というわけで、クリーニングロッドの携行例をいくつか。
…とその前に、こちらはM16シリーズ用のクリーニングキットです。

内容はこんなです。
クリーニングロッド(後端×1、中間×3)
クリーニングブラシ
クリーニングロッド先端(裁断布挟み)
チャンバーブラシ
ボアブラシ
ウエス
洗浄・潤滑剤
ロッドは4本に分割でき、好みの長さに調節することができるようになっています。
そのためフルサイズM16からカービンタイプの物まで、使いやすい適当な長さを選んで使います。
XM177なら中間のロッドを2本にすると丁度よい長さになります。

RT Colorado(※₁) Frank Greco
いかにもSOG!といった感じの装備でカッコいいグレコ氏。
ハンドガード左上にロッドを着けているのがわかります。
(※₁ リーコンチームの略 OPS-35の偵察部隊)

RT Colorado Larry D. William (right)
BARベルト、黒染めファティーグなど特徴的な装備が沢山見受けられます。
ビニールテープをパラコードスリングや手榴弾などの固定に多用してます。
この変な緑色のテープが欲しいんですよね~。
テープでXM177E1のハンドガード下側にロッドを固定しています。

この人の装備もまた見どころが沢山ありますね。
肩部にポケットが増設されています。
通常5日間に及ぶ越境作戦で脚のむくみを防ぐため
隊員はしばしばレギンスを着用しました。
テープでふくらはぎをぐるぐる巻きにした隊員の写真も見たことがあります。
XM177E2も随所にカスタムが施されています。かっこいい~。
(追記 バレル内部に異物が入るのを防ぐためテープで塞ぐ工夫のようです)
フォアグリップがハンドガード下部にボルトで固定されています。
RTに1人やってる人がいるかいないか位の割合で見られます。
フォアグリップ、今じゃ当たり前なんですけどね。
あとストックがリトラクタブルではなく固定タイプに変更されています(追記 M16のロアレシーバをくっつけたのでしょうね)。
そしてその側面にクリーニングロッドが分割された状態で取り付けられています。

Stephen〝Tim〟Kirk
ハンドガード下方にロッドをつけています。
ラックサック(NVAラックサック?)に無線機を突っ込み、アンテナを外に出してます。
OPS-35の偵察部隊ではCISOラックサックにPRCを入れるのが主流だったようです。

チャージングハンドル周辺からハンドガードにかけて、ロッドを固定しています。

偵察任務から帰還し銃のメンテをする部族隊員たち
雨季は多湿、乾期にはホコリとかゴミだらけになるベトナムですから
メンテしないでほっといたらとんでもないことになりそう。
ロッドは取っ手の部分を引っ張ってから回転させ、T字の取手を握ります。

取っ手の方をレシーバ側に向けて取り付けてる写真が多いですが
この人の場合面白いことに取り付け方が逆になっています。

今までの画像では1本減らした長さのものが多かったですが、この人はフルサイズにして携行していますね。

SOGリーコンの中でもロッドをつけているのはアメリカ人ばかり
山岳民族やベトナム人は適当なのかな?なんて思ったりしましたけど
左から2番目の笑ってる人 ロッド持ってますね

先ほどの隊員とおそらく同一人物
いくらか年をとっているようにも見えます。
…とまあ、RTの隊員たちはチームリーダーの裁量により
色々と工夫して作戦に臨んでましたよ という記事なのでした。