2014年02月05日

YS-11~傑作機とは何か




「Shipは、そのユーザーと共に育つ生き物である」

こんな言葉があります。
どんな傑作機でも必ずどこかに設計上洗いだせなかったミスがあったり、経年変化で突然現れる故障が出たりするものです。
どんな種類の機械にも存在する、バスタブ曲線ってやつですね。




エアラインによって運航されている中で発生したあらゆる不具合、また整備性向上のための新しい整備方法の提案などは
エアラインからメーカーへと伝達され、メーカーが管理するメンテナンスマニュアルはWeb上で改訂が行われ…
不良部品は改良品に交換され、適当でなかった整備の方法などは次第に良いものへと改善されていきます。
こうして航空機は日を追うごとに改良され続け、信頼性が確立されていくのです。

(例:ANAの整備子会社が客室内内装の整備方法に改善の余地を発見→シアトルのボーイングに改善を提案→ボーイングはマニュアルを改訂し
新しい整備方法が記載される→改訂を各エアラインに通知、同機体を扱う全ての整備士はマニュアルに必ず則って整備するため
その型式の航空機全体の品質が向上する)



最近ですとB787のバッテリートラブルが記憶に新しいと思います。
マスコミの過剰な扇動で何も知らない人たちは言い表せない不安を抱き、かと思えば半年もしたら誰も覚えてない…
半世紀以上も大型機を作り続けて来た世界で最も経験豊富なボーイングでさえ新しい機体を設計すれば使用するうちにどこかで欠陥は見つかるもの
1世代前のB767が1980年代に就役した際も、なんだか知りませんが同じようなマスコミの過熱報道があったとか聞きました。歴史は繰り返すものですね。
というわけで、運用が始まってから初めて浮かび上がる、ああいった事案はどんな航空機でも必ず起きているのです。
単に1つトラブルがあったからB787が欠陥機だとかそうでないとか決めつけるのは、議論が飛躍しすぎでは?





旅客機設計のノウハウのないド素人(失礼だが間違いではないはず)が設計したYSの初期不良なんてこんな比じゃなくて
もっともっとひどかったらしいです。
最初の5年は欠陥だらけ、エアコンの水分が分離できず送風口から水が垂れたアレとかもう色々あって現場は大変だったと聞きます。
またエアコンの温度調節バルブの操作とかコクピット風防の防氷ヒーターの温度制限とか計器類の作動とか
操作面でクセがある機材やシステムが多く、慣れが必要な難点がYSにはけっこうあったなどとも聞いています。


巷ではYSが名機だったのか、駄作機だったのかよく議題にあがってますけれど
「戦前の軍用機の設計者が関わったからカッコいい」
「無の状態から作り上げた戦後初の国産機であって誇り高い存在、だから名機」
「高い信頼性があったらしいから名機」だとかまあ好き勝手言って…
そんなの結局何にも基づいてない、ただのひこうきファンのセルフオナニーにすぎないじゃないですか。
どうぞ勝手に誇らしげに語っててくださいよ。

松本零士がプロジェクトXでそんな事かたったりしてて、まあ胸が熱くなる気持ちはわかるんですけど、少し冷静になりなよと。
そういうドラマはヌキにして、ちゃんとしっかり考察してほしい。YS-11というメカ単体を他の機体と比較して見るのはもちろん
機体の性能・構造からアフターサービスまでを含めて運用者のニーズに応えた運航しやすい機体だったのか
国家の威信がかかった航空産業という一つのビッグビジネスとして、マーケットに対しどう挑んでいったのか
ちゃんと論理的になって考えたら答えは1つに絞られるはずです。

YSは…



残念ながら操縦面でも整備面でも運用面でも扱いづらい機体だったようです。
安全係数3倍とかって数字のおかげでメチャメチャ頑丈、かつシンプルでタフだった面は評価されていますけれど(この時点ですでに民間機じゃなく軍用機の性格になってるじゃん!!)
おかげで重たいんですよ。民間機は軽くてなんぼじゃないですか。
エンジンの出力が足りてなかったとパイロットが語ってたそうです。



さっきから叩いてばっかだ!そろそろヨイショしないとな!
わ、YS-11は戦後初の国産開発に成功した旅客機で我々日本人の誇りですっ!


って結局こーなるんかい!!!w






余談

プロジェクトXで前編・後編の2部構成でYSのストーリーが語られてますけれど
編集当時2000年初め?ごろにまだJACというエアラインで飛んでたYSの映像が作中で流れます。
その映像に映るYS…実はその後退役したのちに教材として私の母校にやってきたYSなんですよ。




座席全部とっぱらってあり中の構造が全て見える状態になってました。隅々まで学んだ思い入れのある機です。
なので映像に映る“8805”の機番(登録記号という4ケタの数字、外板に書かれてる)見た時は、それはもう嬉しかったですね。


ミリブロなのに航空機とか路線ずれ過ぎにもほどがありますけれど
ミリタリーばっかでは私の息が詰まるので、まあ息抜き程度にこれからもぼちぼち書いていこうと思います。  

Posted by ながせ(Kingbee) at 20:05Comments(4)YS-11

2014年02月02日

オーバーランの原因は?



先の記事の通り、EG1000に変えたところセミの不調は無くなりました。

調べてみたら、この症状はどうやらモーターの「オーバーラン」と言うものらしいです。





G&PのXMはもともとは海外向けの強いスプリングが入ってる設定で内部メカが組まれています。

なので従来入っている海外向け強いバネならばM120モーターでオーバーランは発生しないものらしいですが

私のXMは初速を85前後にキープする目的でマルイ純正ピストンに交換しており

バッテリーの回転速度に対して、負荷が不足している状態になっていました。

さらにリポ特有のパワーでモーターの瞬発力が上がっていました。

こうした条件が重なり、セミオート後のピストン停止位置が毎回ずれるオーバーランが発生したと思われます。

モーターが早すぎたんですね。



今回知ることができたオーバーランの解決策は

①メカボックスの持つ負荷にあった回転速度のモーターを選ぶ
 マルイ純正レベルのスプリングならEG1000やそれと同スペックのモーターを
②モーターの回転速度に応じて負荷を調整する
・バッテリーの電圧を下げたり、非LiPo化するなど
・ピストンの重量を増加
・スプリングをかさ上げ




余談ですが、G&PのM120モーターには頭の色がのとのがあるみたいですね。

私のは白でした。

で、モーターの性能を比較された方のサイトによると白と黒とで性能が違うみたいなんです。

白はどうも黒よりトップスピード時の回転数が結構速くなっているものの、トルクが弱い特性があるみたいで。

白のモーターはフルオートする分には沢山弾を吐けるからいいんですが、立ち上がりが遅いのでセミの切れがいまいちです。  

Posted by ながせ(Kingbee) at 15:57Comments(2)XM177Weapons