2012年07月15日

【自作】黒染めジャングルファティーグ



前回の記事【黒染めジャングルファティーグとSOG】では、SOGにおける黒染めジャングルファティーグ(ながったるいので以後TCU)の使用例について考察しました。

今回はこんな感じで、TCUを真っ黒に染め上げたいと思います。






某店で購入した黒染めTCUのジャケットになります。

上下揃えたかったですが、肝心のズボンがなかなか見つかりませんでした。

履きつぶされてほとんど現存していない もしくは出回っていないのでしょう。

無いものは作れとお空から声が聞こえてきます。

こうなったら自作するしかないじゃないの。



染めるベースはこちら。




実物中古品。くるぶしのヒモが抜かれています。

また少し退色して色が薄くなっています。





染料にはこちら、ダイロンマルチカラー8 エボニ―ブラック を使用します。

熱湯にこの染料を溶かし、煮込むことで色を定着させます。

「生活排水に流せて家庭で気軽に使える染料」ですので、残った液の処理に困りません。




使用する機材一覧



・たらい またはそれに準ずる平たい金属製容器
・バーナー
・金属・ホーロー製のボウルや洗面器、なべ
・ゴム手袋(なるべく厚手)
・塩

たらいは最低直径50cmは必要です。

大量の熱湯を数十分キープしなければならないのでコンロの使用は避けられません。

屋外用の強いコンロがあれば心強いです。私はカセットコンロを使用しましたが、リスクが高いので推奨できません。

ボンベの上にたらい本体が来ないよう工夫しなくてはなりません。

別個で染め粉溶かしや“命の水”のために、なべorボウルが絶対必要になります。

使用後食器用洗剤で洗えばその後も普通に普段の生活で使えます。


【注意】

・作業に使用する容器はホーロー製か金属製を使用する。
 プラスチックの容器だと染料が染み込んでしまいます。
・必ずゴム手袋を着用する。
・万が一こぼした時のリスクを考慮して服はダメになってもいいものを着用し
 屋内で行う場合はシートを敷くなど対策を十分にとる。
・溶けたゴムみたいなニオイがするのでもろに蒸気を吸わない。気分が悪くなります。


【警告】

本記事における作業要領のなかでカセットコンロをやむを得ず使用していますが
ガスボンベの過熱による爆発事故発生のリスクが常に付きまとい、大変危険です。
作業は屋外で行い、2連コンロなど屋外用の安全な熱源を使用してください。
本ブログを参考に作業した際、万が一作業で爆発や熱湯によるやけど、染料もれによる衣服の破損などが生じましても、
当方は一切の責任を負うことができません。
本人の自己責任のもと、安全管理に充分留意し行ってください。





ダイロンに付属する説明書が丁寧に説明してくれているので、どなたでも手軽に作れると思います。

- 手順 -

(1)染めるものを洗濯し 汚れ・ノリ・柔軟剤を取り除く。
(2)ぬれたままにしておく。
(3)500cc/1缶の割合で、熱湯にダイロンを良く溶かす。
(4)別容器に染めるものが浸かる程度の熱湯を入れる。
(5)熱湯に1缶当たり15g(おおさじ1杯)の塩と(3)の溶液を入れ、よくかき混ぜる。
(6)染めるものをなるべく広げて入れ、20分もみ洗いするようにしっかり混ぜる。
(7)20分つけ置き、ときどきかくはんさせる。
(8)水が透明になるまでよくすすぎ乾燥させる。



(画像:1度目の染めを終えたトラウザー 2缶では薄すぎた)


注意点です。説明書をよく読むと、黒は他の染料と違い2倍の染め粉が必要と書かれています。

黒や濃い色の場合、ダイロン1缶で1染まる繊維量が125gとなっています。

TCUのトラウザーは約600gなので、最低5缶は必要になる計算です。

私の場合、最初は2缶で染めようとしましたが薄すぎたので、一度乾かしてから再度3缶で煮込み、結局5缶使いました。

よい仕上がりを目指すために、余らせるくらいの勢いで買うべきでしょう。


いよいよ実作業です。まずはトラウザーの準備をしておきます。

(1)染めるものを洗濯し 汚れ・ノリ・柔軟剤を取り除く。
(2)ぬれたままにしておく。


染料の準備に取りかかります。



(3)500cc/1缶の割合で、熱湯にダイロンを良く溶かす。





(4)別容器に染めるものが浸かる程度の熱湯を入れる。
(5)熱湯に1缶当たり15g(おおさじ1杯)の塩と(3)の溶液を入れ、よくかき混ぜる。

説明書によると熱湯は“70~80℃”となっていますので、温度をキープしましょう。

この辺で“命の水”を準備しておきます。とにかくアツいんです。

ゴム手してるのでまだ多少は平気なのですが、水が無いとやってられん熱さです。

染め粉溶かしに使用した容器に冷水を満たしておくのがいいでしょう。




(6)染めるものをなるべく広げて入れ、20分もみ洗いするようにしっかり混ぜる。
(7)20分つけ置き、ときどきかくはんさせる。

気泡を追い出したり、たまに回転させたり裏返したりしてあげます(多分さほどの意味はない、ジコマン)

忘れてましたがティッシュ要りますねこれ。

熱くなったら命の水で手を冷ましてやります。




(8)水が透明になるまでよくすすぎ乾燥させる。

弱アルカリ洗剤で普通に洗濯してしまっていいと思います。

ただ洗濯機に染料がしみてしまわないよう、染料をよく洗い流しておきましょう。




2缶では薄すぎたため再度染め直します。

今度はダイロンを3缶使います。

一度で完璧に染め上げるのは不可能なようです。5缶一気に使ってしまいたいところですが

同じ水の量に3缶入れたらわずかに粉が溶けず残りました。一度で染め上げる濃度の染め液を作るのは難しいです。




どばどばどばー

一度目と同じ手順で仕上げていきます。



完成です。

じゃーん



ビフォー・アフター

なんということでしょう



いいかんじに仕上がりました。

機材さえ揃えれば意外と簡単につくれることがわかりました。

色あせてしまったTCUなら染料がなおさらなじみやすいかもしれません。

こんな風に黒染めTCUとしてよみがえらせてみるのはいかがでしょうか。











それではまた今度。

ご閲覧ありがとうございました。





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この記事へのコメント
毎回、更新がとても楽しみで読者登録させて頂いてます。
黒染め良いですね、以前はBODなんかでも作成してたようですがいい感じに染まりましたね。
以前は地方の古着屋でポケット移設や国旗用ベルクロ縫い付けなんて改造されたのも運が良かったら入手出来たのですが最近はさっぱりですね。 場所をお借りしてsandyさんにもご挨拶を
自分もxm177にシングルポイントを載せてます、周りには『原始的』と不評!?ですがこれからも使っていきたいと思います。
いつかご一緒出来る機会が有りましたら嬉しいです。
Posted by 椎名 at 2012年07月16日 16:55
読者登録ありがとうございます。光栄でございます。

BODとは何でしょう。初めて聞きました。メーカーさんでしょうか。

シングルポイント、私もそのうちに載せたいものです。何たってかっこいいのです。
Posted by Kingbee at 2012年07月18日 00:20
自分もアホカリ準備の為ファティーグをスプレーにて黒染めしました。迷彩っぽく仕上げるのに意外にてこずりましたよ。
ちなみにBOD(バイオアダイ)は以前あったナム戦のスペシャリストショップのことで自分もレプリカSTABOを持ってます。出来は非常に良くいまだにイベントでは愛用してます。

シングルポイントユーザーに出会うことが出来るとは!
この場を借りてしまいますが、よろしくお願いします。千葉辺りのゲーム場でSTABO付けてリコイルユニットいれたXM177E2かストーナーMk23を撃ちまくっていたら私かもしれませんのでぜひ声かけてください。200名位いてもナム戦装備は1人か2人しかいないのですぐ分かると思います(笑)
でもいまだにマウントだけ謎で困っています。椎名さんはどんなマウントをお使いですか?

長くなってしまいスイマセン、Kingbeeさん。
これからもSOGのdeepな研究を楽しみにしています。
Posted by Sandy at 2012年07月20日 01:26
kingbeeさん
sandyさんの言う通り、バイオアダイです。
STABOは数々のレプリカの中では、一番の出来でした。
sandyさん
SPサイトは以前は10mmのマウントに載せてましたが今は60年代のウェーバーのリングを使い古めのマウントに載せてます、
Senichの『ロングレンジウォー』って洋書がスコープやマウントに詳しいですからいつかそれらしいのを自作したいです。
XMはPVS-2やコルトスコープ載せても格好いいですね。
Posted by 椎名 at 2012年07月23日 21:06
 
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